屋根の雨漏りや漏水の原因について
雨漏りの原因と聞くと、屋根の老朽化、外壁のヒビ割れなどが頭に浮かぶと思います。
しかし、新築物件などでも雨漏りは発生します。
ではなぜ雨漏りは老朽・新築関係なしに発生するのでしょうか?

◆雨漏りは屋根だけではないです
屋根は紫外線・雨水といった天候のダメージを直に受けやすい部分です。
また、高いところにあるため、普段傷みをチェックする機会がなかなかありません。
よって、ダメージを発見するのがどうしても遅くなりがちです。
雨漏りで思い浮かぶのが屋根の老朽化ですが、なぜ新築の物件でも屋根の雨漏りが生じてしまうのでしょうか?
新築して5年未満の新しい建物が雨漏りするのは外壁、窓の周り、換気口がほとんどです。
これらの部分は雨水に最も弱い部分です。
よって、入念に防水処理をし、雨漏りを防ぐ必要があります。
雨漏りを防ぐ処理としてシーリングがあげられますが、シーリングの寿命は約5年といわれています。
よって、築5年以上経つ物件に住んでいるのでしたら、シーリング箇所のチェックを一度しておくとよいでしょう。
◆雨漏り工事の保証期間
新築物件は10年の保証期間があり、この期間の間でしたら無償で修理を受けることが可能です。
この保証制度が適用された事故の約8割が雨漏りと言われています。
雨漏りを期間中に発見した場合は、まず施工業者に連絡をとる必要があります。
◆屋根からの雨漏り
雨漏りの原因はやはり老朽化が一番であるといえます。
屋根の老朽化により生じる雨漏りは、瓦のズレや割れ、
瓦下の防水シートの劣化や露出が原因として当てはまります。
本来、屋根は瓦の下に防水シートが敷いてあります。
よって少しくらい瓦が剥がれても問題がないと考える方もおられるでしょう。
しかし、防水シートにはあまり防水の効果は期待できないのが事実です。
防水シートは瓦の隙間から入った雨水を室内に侵入させずに外へ排出することを目的としているからです。
また、瓦と塗料の寿命も雨漏りに関係しています。
塗料は瓦の防水性を少しですがアップさせる役割を持っています。
よって、塗装が剥げてきたら塗料の寿命と考え、点検をすべきです。

◆外壁からの雨漏り
外壁にも防水シートが使用されていますが、その役割は屋根の雨漏りと同様に考えるべきです。
外壁からの雨漏りもやはり、老朽化が原因であることが多いです。
塗装も屋根と同様に雨漏りを防ぐ効果が少しありますが、ガッチリと防ぐことはできません。
よって、塗装が剥げてきたら、点検をするべきです。
塗装の寿命は7~8年といわれているため、この年数を目処にするとよいでしょう。
また、シーリングの劣化なども雨漏りの直接の原因に繋がりますので、
割れなどが見つかった場合は速急にシーリングをし直す必要があります。