サイディングやモルタルなど壁の種類と特徴
家に使用される壁には様々な種類があり、それぞれ特徴が存在します。
今回は壁の材質や特徴を紹介していきます。

◆サイディング
サイディングはモルタルに代わり、戸建て住宅の外壁に使われることが多いです。
デザインの自由性、施工性共に優れており、タイルなどよりも低価格で施工することができます。
サイディングとは各サイディングメーカーが製造する外壁材のことをいいます。
サイズは材料によって変わってくることも特徴であり、
窪業系で最も多く存在するのが幅1.5尺(455mm)、長さ10尺(3030mm)の大きさのものです。
材料も金属であったり、木製であったりとメーカーごとにことなります。
◆窯業サイディング
窯業サイディングは、セメントや木材など金属ではない材料を窯で高熱処理したサイディングのことをいいます。
サイディングの中では最も多く流通しています。
◆金属サイディング
金属サイディングは表面にスチールやアルミ材を使ったサイディングの総称のことです。
金属サイディングの特徴は軽いことであり、金属ならではのストライプ柄の材料が使用されることが多いです。

◆モルタル壁
モルタル壁は網状の金属(ラス)などの上から水・セメント・砂を調合した物(モルタル)に左官を塗りこみ、
その上から塗装して仕上げた壁のことをいいます。
近年ではラスによく似た合板がベースに使用されることが多いです。
モルタル壁はサイディングが流通するまで、多くの木造住宅に使用されてきました。
◆ALC
ALCは軽量気泡コンクリートと呼ばれています。珪石、セメント、生石灰が主な材料です。
ALCはパネルの中に鉄筋やメッシュが組み込まれており、パネルを付けたのち、塗装をして仕上げます。
パネルの厚み、幅、長さは材料により異なります。
木造の場合、厚みは35mm~37mm、幅は606mm、長さ1820が標準的なサイズです。
鉄骨造用は厚み50mm、幅600mmとなります。
見た目はモルタルと同じように見えますが、パネル目地が見えるのがALCの特徴です。
モルタルよりもクラックが入りにくく断熱性も高いこともALCの利点といえます。
◆RC
RCは鉄筋コンクリートのことをいいます。戸建て住宅に使用されることは少ないです。
しかし、一部の住宅会社がRCを売りにしていることもありあます。
RCの特徴は耐久性、遮音性が高いところです。
しかし、構造計算に基づいた設計、施工がなされない欠陥問題が生じたことがあるため、
住居に選ぶ際は注意すべき壁ともいえます。
◆押出成形セメント板
押出成形セメント板はセメント、けい酸質・繊維質を主な材料とした、
厚み部分が空洞になったパネルです。
50mm以上の厚みを帯びているものが一般的で、中高層の鉄骨建築物の外壁や仕切り壁に使われます。
厚さが15mm程度の材料も戸建てに使用されることがあります。
パネル目地は目視できますが、材料の表面はRCのように見えます。